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主君のためにできること。それは命を懸けて守ること。

<あらすじ>

現代のアストルティア。英雄ネルゲルの指揮の下、魔族は反乱軍を結成。人類と5種族連合の圧制に反旗を翻し、敵の本拠地エテーネを破壊、戦いに勝利する。だが、敗北を予期していた連合軍はネルゲル誕生前にその抹殺を図るべく、500年前の世界へ4人の暗殺者を送り込んでいた・・・!「ネルゲル様が危ない・・・。」 6種族連合軍の計画を阻止すべく、ラズバーンは神殿レイダメテスに火を放ち、単身、絶望的な戦いに身を投じていく。未来を、そして何よりも主君を守るため・・・。

<作品解説>

「果たして人類は善なのか?真の誇りと勇気とは?」をテーマに据えた本作は伝説的な「レイダメテスの戦い」を魔族側の視点から描いた初の作品としてレンダーシア本国で高い評価を受けました。また、フルCGを用いて精巧に再現された神殿レイダメテスも必見です。

<R・イバートの批評> ★★★★☆

史実を反人類側の視点から描こうとした制作者の大胆さを素直に評価したい。監督はドキュメンタリータッチの手法を採用したが、史実と虚構の境目が曖昧な点が全体的に目立つ。もっとも、これは魔族サイドに関する資料不足も一因であり、やむを得ない面もあるだろう。派手な戦闘アクションに頼ることなく、ラズバーンの心理描写にも重点を置いた脚本の出来も秀逸であり、俳優も難しい役どころを無難に演じ切ったと言える。ただ、残念なことは、この物語の結末を誰もが知っていることだろう。