こちらはドラクエとは全く無関係のコンテンツになります。私は職業柄、海外のドラマや映画などを観賞中、面白そうな英語表現などを見付けると細かくメモをとる癖があります。2018年末頃だったと思いますが、何らかの理由で三国志関連の動画を Youtube を探していたところ、中国のドラマ「三国志」」(英題:The Three Kingdoms)に偶然ヒットしました。小説「三国志演義」をベースに制作され2010年に放映された超大型時代劇です。私の学生時代に一度中国でTVドラマ化されてましたので、二度目のドラマ化ということになります。演義を読んだことが無い人でも、吉川英治の小説「三国志」の原案だったり、世代によってはNHKの人形劇の原作としても馴染み深いかもしれません。

中国のドラマですから全編が中国語なわけで、何故これが英語に繋がるのかというと、英語字幕付きでアップロードされているのです。この字幕がどこまで忠実な訳なのかは不明ですが、私が読んでいて溜息が出るほどの名文です。しかもファンの方に有志で付けられているようなので、まさに驚嘆の他はありません。

私は三国志のファンではありませんが、「英語の表現を拾いながらドラマも楽しめるなら一石二鳥」と観賞を続けるうちに、「生徒さんの勉強にも役に立てられないかな?」と考え始めるようになりました。そんな経緯でドラマのエピソードのレビューを兼ねた英語学習記事を生徒さんに無償公開するようになりました。

ただ、個人的な楽しみでやっているとはいえ、記事自体は相当力を入れて創っていますので、生徒さんに限らず、多くの人にご覧頂ければとも思っていました。そこでドラクエとは全く無関係ではありますが、当サイトでもレビュー記事を公開していきたいと思います。

私は三国志に関しては人並み程度の知識しかありませんが、簡単な時代背景の解説も交えつつ、私が個人的に気に入った表現や名言を取り上げて考察し、可能な限り、関連表現や文法知識をお伝えしていければと思います。字幕では古い時代を意識してか、現代では通例は用いられないような古めかしく堅い単語が多用されているようです。この辺は私の裁量で同義語に置き換えるなどの工夫をしています。取り上げた英文の解説も用意いたしますので自由にダウンロードし、ご利用ください。なお、字幕(※)というよりも、セリフの完全訳であるため内容はかなり濃く、英検2級以上の英語力は求められると思います。また、英語学習に興味は無いという方でも、単純にドラマのレビュー記事としてお楽しみ頂くこともできると思います。

(※) 例えば劇場で公開される外国映画の日本語字幕は逐語訳ではなく、セリフの「エッセンス」だけを抜き取って限られた字数で表す必要がある。この辺は日本語吹き替えとは決定的に異なる点である。


第一話 「曹操、決して返せない物を借りる」
第二話 「たとえ天に背こうとも」 前編