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何故、彼らだけが生き残った・・・?

<あらすじ>

勇者と盟友の抵抗空しく、増殖獣バイロゴーグにより世界は滅亡。第二次ゴフェル計画により、各種族から選ばれし者達が宇宙船アルウェーン号に乗り、アストルティアを脱出した。だが、当てもない宇宙の航海が続く中、船内で謎のウィルスが発生。船内で瞬く間に感染が拡がり、次々と命が奪れていく。プクリポ族だけを除いて・・・。外部から完全に遮断され、衛生管理も完璧だったはずの船内で何故ウィルスが・・・?!その謎を解くべく、計画に参加し、自らも船員となっていた3人の若き天才、ドゥラ院長、ハネツキ博士、ヒストリア博士が調査を開始する。そして彼らが突き止めたのはウィルスが人為的に作られた殺人病原体であるという恐るべき事実であった。一体誰が何の目的でウィルスを作り、散布したのか?やがて事件の背後に隠された恐るべき陰謀が明らかになる。

<作品解説>

宇宙船内でウィルスが発生し、プクリポを除く他の種族の船員が全て命を落としたと語られてきたアルウェーン号の事件ですが、昨年新たな資料が発見され、とある陰謀説がまことしやかに囁かれるようになりました。その説を基にアルフォンソ・キュルル監督が自ら脚本を書き、世にが放ったサスペンス映画です。その衝撃の内容にプクランドでは上映反対運動が起きたことも記憶に新しいですね。

<映画評論家R・イバートの批評> ★★★★★

久々に骨太の本格サスペンス映画を観た気分だ。キュルル監督は宇宙船という密室条件をフルに活かし、見事な演出を成し遂げた。若い主演の3人の演技を引き出したのも、ひとえに彼の功績と言えるだろう。元々有望株と目されていた監督だが、彼の将来は正にこの作品で約束されたと言える。ただ、選んだ題材に関して賛否両論が出るのはやむを得ない。映画ファンは本作があくまでもフィクションという前提で観賞することを忘れてはならない。